「歯列矯正を始めたいけど、どのくらいの期間がかかるのか不安…」
「仕事があるから、できるだけ短い期間で終わらせたい!」

そんな悩みを持つ大人の方は少なくありません。

実際、大人の矯正は年齢や生活スタイルに合わせた治療設計が求められるため、「期間の目安」「スムーズに終えるためのポイント」を事前に理解しておくことが大切です。

今回は、大人の矯正治療にかかる期間の平均、使用する矯正装置による違い、そして期間を短縮するためのコツについてわかりやすく解説します!

大人の歯列矯正にかかる期間の目安は?

矯正治療は、個々の歯並びの状態、噛み合わせの程度、使用する装置によって治療期間が大きく異なります。

以下はあくまで平均的な目安です。

  • 矯正の種類 治療期間の目安
  • 全体矯正(ワイヤー・マウスピース) 約1.5年~3年
  • 部分矯正(前歯だけなど) 約3ヶ月~1年
  • マウスピース矯正(インビザラインなど) 約1年~3年

全体矯正の場合、ほとんどの人が1年半以上はかかると考えておくと良いでしょう。

ただし、歯並びが軽度のケースや、部分的な矯正を希望する場合は短期間で完了することもあります。

大人の矯正は子どもより時間がかかるの?

「大人になってからの矯正は時間がかかる」

と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

これは子どもと比べて骨が硬くなっているため、歯の動きがやや遅くなることが関係しています。

とはいえ、治療にしっかり取り組めば大人でも十分スムーズに歯は動きます。

特に最近では、矯正技術の進化によって、大人でも無理なく・効率よく矯正が可能です。

治療期間に影響する主な要因とは?

矯正期間を左右する主な要因を以下にまとめました。

◎ 1. 歯並びの状態(症例の難易度)

出っ歯、受け口、すきっ歯、ガタガタなど、症例によって歯の動かし方が異なります。

複雑な噛み合わせや顎のズレがある場合は、治療期間が長くなる傾向。

◎ 2. 使用する矯正装置の種類

ワイヤー矯正は細かな調整が可能で幅広い症例に対応。

マウスピース矯正は比較的軽度なケースに適しており、治療計画どおりに進めば早期完了も可能。

◎ 3. 患者の協力度(装着時間・通院頻度)

特にマウスピース矯正は、決められた時間(1日20時間以上)装着しなければ予定どおり進みません。

定期的な通院を守ることも、治療の効率に大きく影響します。

治療期間を短縮するための5つのコツ!

「なるべく早く治したい」という方のために、矯正期間を効率よく進めるためのポイントをご紹介します。

▼ 1. 早めの相談・治療開始がカギ

気になっているなら、迷わず早めに矯正歯科へ相談を。

「歯の動きには時間がかかる」という特性上、スタートが早いほどゴールも早まります。

▼ 2. 毎回の通院をきちんと守る

矯正治療では、装置の調整や経過観察がとても重要です。

通院を遅らせてしまうと、治療の進行もストップしてしまいます。

▼ 3. マウスピースの装着時間を厳守する

インビザラインなどのマウスピース矯正では、1日20~22時間の装着が前提条件。

食事や歯磨き以外はなるべく装着しているように意識しましょう。

▼ 4. 口腔ケアを徹底する

虫歯や歯周病があると、治療を中断せざるを得ない場合もあります。

日頃からの歯磨き・フロス・定期検診で口腔内を清潔に保ちましょう。

▼ 5. 最新技術の導入を検討する

加速矯正装置(PBM)を取り入れて治療期間の短縮を目指しましょう。

よくあるQ&A

  • Q. 矯正中に予定より早く終わることはありますか?
  • A. はい、あります。
    ただしこれは、装着時間の厳守や良好な口腔環境が条件です。
    逆に不注意が続くと、予定より延びてしまうことも。
  • Q. 矯正後のリテーナー(保定)はどれくらい必要?
  • A. 一般的には矯正後1~2年の保定期間が必要です。
    歯の後戻りを防ぐためにも、リテーナーの使用は欠かせません。

まとめ|期間の目安を理解して、無理のない矯正ライフを!

大人の歯列矯正は、年齢を問わず始められますが、治療期間を事前に理解しておくことが納得のいく治療を進めるカギになります。

そして、装置の選び方や日々の自己管理によって、矯正期間を短くすることも十分可能です。

  • 大人の矯正期間は約1.5~3年が目安
  • 使用する装置や症例によって異なる
  • 期間短縮には「通院管理・口腔ケア・装着時間」が重要