2025.05.18「歯列矯正をすると小顔になる」美容や健康に敏感な方なら、一度は耳にしたことがあるこの話題。
しかし、本当に矯正治療だけで顔が小さくなるのでしょうか？
今回は、その真偽と理由をわかりやすく解説します。
そもそも「小顔」とは何か？
「小顔」と聞くと単純に“顔のサイズが小さい”という印象がありますが、実際には
- 「輪郭がすっきりして見える」
- 「左右対称でバランスが良い」
など、さまざまな要素が関係しています。
顔の骨格・筋肉の使い方・脂肪のつき方・歯並びや噛み合わせ――
これらすべてが複雑に絡み合い、「顔の印象」を形づくっています。
歯列矯正と顔の関係
歯列矯正とは、歯並びや噛み合わせの問題を装置を使って整える治療法のことです。
「歯」と「顔」は口腔周囲の骨格や筋肉を通して深く関わっているため、歯列矯正が顔つきに影響することは確かです。
具体的には以下のような変化が期待できます。
フェイスラインが整う
出っ歯（上顎前突）や受け口（下顎前突）の場合、口元が前に突き出た印象になります。
矯正によって歯並びと噛み合わせが改善されると、唇の位置が自然に内側に収まり、フェイスラインがすっきりします。
これにより「顔が引き締まった」「小顔に見える」と感じる人が多いのです。
エラ張りが和らぐことがある
噛み合わせが悪いと、咀嚼筋（特に咬筋）に無理な力がかかり、筋肉が過剰に発達してエラが張って見えることがあります。
矯正治療で適正な噛み合わせを得ると、咬筋の負担が軽減し、結果的に筋肉の緊張が緩んでフェイスラインが滑らかになることがあります。
頬や口元のたるみが改善されることも
歯並びが悪いことで、口元や頬の筋肉バランスが崩れ、たるみやシワができやすくなるケースもあります。
矯正で歯と骨格の位置関係が整うことで、顔の筋肉が正しく使われやすくなり、若々しい印象を取り戻す方もいます。
ただし「骨格自体が小さくなる」わけではない
重要なのは、「歯列矯正が顔の印象を変えることはあるが、頭蓋骨そのものが縮むわけではない」という点です。
歯の位置が整うことで輪郭がシャープに見えたり、筋肉の緊張が和らいで顔がすっきりすることはありますが、「物理的に顔が小さくなる」わけではありません。
つまり、「小顔＝顔のサイズが物理的に小さくなる」と期待すると少しズレがありますが、「顔がすっきりして小顔に見える」効果は十分に考えられるのです。
歯列矯正で小顔効果が期待できる人の特徴
全員が劇的に顔つきが変わるわけではありません。
以下に該当する方は、小顔効果が出やすいとされています。
- 出っ歯や受け口で口元が突出している
- 歯並びが悪く口が閉じにくい
- 噛み合わせが悪くエラが張っている
- 片側ばかりで噛む癖がある
これらの特徴がある方は、歯列矯正により顔の輪郭や筋肉の使い方が改善され、「顔が引き締まった」と感じやすいでしょう。
実際にどれくらい変わる？矯正前後の違い
変化の程度は個人差がありますが、矯正経験者の中には
- 「口元が引っ込んで横顔がきれいになった」
- 「笑ったときの顔のバランスがよくなった」
- 「フェイスラインがシャープになった」
- という声が多く聞かれます。
特に横顔（Eライン：鼻先・唇・顎を結ぶライン）の改善はわかりやすく、多くの方が満足感を得ています。
矯正以外の小顔効果と組み合わせると◎
もし「より効果的に小顔を目指したい」と考えるなら、矯正に加えたケアもおすすめです。
表情筋トレーニング
顔の筋肉を鍛えることでたるみ防止や血流促進が期待できます。
咀嚼バランスの改善
両側で均等に噛む習慣をつけることで顔の歪み予防に。
生活習慣の見直し
姿勢の悪さや頬杖、寝る向きの偏りは顔の歪みを助長します。
まとめ
歯列矯正は「顔が物理的に小さくなる治療」ではありませんが、「フェイスラインが整い、顔の印象がすっきりする」ことで小顔効果を感じる人が多いことは事実です。
特に噛み合わせや口元の突出感に悩んでいる方にとっては、美容面でも大きなメリットがあります。
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